体がだるいのは子供の甘えじゃない
あなたのお子さんはこのような事を言っていませんか?
「きつい」「体がだるい」「起きられない」「朝が弱い」「乗り物酔いが酷い」
このような事を言う子供というのは一見すると怠けていたり、やる気が無いように感じます。
このような症状というのは中学生の頃からよく見られるようになりますので、親としてもつい厳しくしてしまうものです。
しかし、これが単なる怠けやその子の心の弱さが原因ではないとしたらどうしますか?
実は近年では起立性調節障害であると考えられるようになったのです。
これは、思春期の子供に多くみられる自律神経失調症のひとつです。
思春期の子供の中には体がだるいと訴える子も非常に多いです。
人間というのは睡眠時やリラックスをしている時というのは副交感神経が活発に働いています。
そして起床したり、体を動かしている時というのは交感神経が優位に働いています。
健康的な人というのは、立ち上がった時には交感神経が働くために下半身に溜まっていた血液がぎゅうっと心臓に送られます。
しかし、起立性調節障害によってホルモンバランスが乱れてしまっていると、副交感神経と交感神経との入れ替えが上手く行えません。
それでは副交感神経が優位な状態が長く続いてしまうために運動時に必要なだけの血液量が全身に送られないのです。
その結果、立ちくらみや体がだるいといった症状が出るようになるのです。
このような症状が思春期の子供に多く発症する理由は、子供から大人へと急激に成長しているためにホルモンバランスが乱れやすいからだと言われています。
子供が「体がだるい」と言った時には頭ごなしに叱るのではなくある程度理解をしてあげることが大切です。